子供の写真を実家と共有するのにFlickrのゲストパスが便利である件

皆さんこんにちは。先日子供が産まれました。出産にも立ち会い、病院ではコンパクトなRICOH GRで、退院してからはEOS 5D mark IIIにSigma 35mm F1.4 DG HSMとEF100mm F2.8 macro IS USMを付けて写真を撮りまくっています。

私は今北米に住んでいるので日本にいる両親にまだ直接子供を会わせてあげられていないのですが、撮った写真を共有することで大変喜んでもらえています。その写真の共有にFlickrのゲストパスが大変便利でしたので、今回はそのやり方をまとめておきたいと思います。

Flickrに写真をアップロードするまでのワークフロー

私は撮った写真を全てApertureに取り込んだあとで、簡単な選別(ボツ写真の削除、傾きの補正など)を行った上で全ての写真をFlickrにアップロードしています。これは妻との写真の共有のためと、バックアップのためでもあります。

ワークフローは以下のようになります。Lightroom一本にすることも検討しましたが、大量の写真を管理するには慣れているApertureの方が楽なのでApertureを経由することにしました。全てのファイルがライブラリファイルと呼ばれるひとつのファイルにまとまるので管理が楽です(もちろん必要に応じて展開して中身に直接アクセスすることもできます)。Apertureに取り込んだ写真はFlickrにアップロードする他、定期的にライブラリファイルをそのまま外付けHDDにコピーしてローカルでもバックアップを取っています。Lightroomには選別した写真を全て放り込み、いつでも現像作業が行えるようにしておく予定です。

Flickrへのアップロードには、ブラウザからFlickrのアップロード画面を利用してアップロードする他、Mac用アプリであるF-stopを用いることもあります。Apertureから直接FlickrにアップロードできるFlickrExportというアドオンツールを購入しましたが、メモリの管理がうまく行っていないようで大量にアップロードしようとするとソフトウェアが異常終了することが多かったので使用をやめました。

 

WorkFlow

 

写真ごとに公開範囲を変更する

Flickrでは、写真一枚一枚に公開範囲を設定することができます。直感的にはアルバムごとに公開範囲を決める方が(少なくとも私には)自然に感じられますが、写真毎なのです。その仕組みを下図にまとめました。すべての写真がPrivateまたはPublicに分けられ、Publicに設定した写真は全ての人に公開されます。Privateに設定した写真は自分にしか見れませんが、その中でFriendとFamilyに設定した写真は自分のフォロワーの中でFriendまたはFamilyに設定したアカウントを有する人にのみ公開されます。フォローされていても自分からFriendまたはFamilyに設定してあげない限りはPrivate設定の写真を見られることはありません。FamilyとFriendは排他的ではなく同時に選ぶことができますので、FamilyにもFriendにも見せたい写真はそのように設定できます(下図で赤丸と緑丸の交差する部分)。

FlickrPhoto

FamilyとFriendはどちらが優位というわけではなく、同等の権限です。自分の管理しやすいように運用すればよいのです。私の場合、アップロード時のデフォルトは、Family共有設定にしてあります。妻のアカウントと相互にフォローし合い、お互いをFamilyに設定してあるので、普通にアップロードされた写真はFamilyである妻からも見えるようになります。妻に見せられないような写真(そんな写真は今のところありませんが)はFamily共有設定を外してPrivateに設定しておけば妻からは見えなくなり、存在に気づかれることすらありません。また一連の写真はひとつのアルバム(以前はセットと呼ばれていました)にまとめておきましょう。私はApertureのプロジェクト毎に1つのセットを作っています。こうすることで、ApertureとFlickrの対応が良くなり、どの写真をFlickrにアップロードしたかがわかりやすくなりますし、探しやすくなります。

さて撮影したすべての写真がベストショットであるわけではないですし、いくら実家とはいえちょっと見せにくい写真もあります。授乳中の写真などは、家族の大切な思い出であり、子供が大きくなった時に見せてあげたいので保存していますが、私の実家(=妻の義実家)に見せるつもりはありません。そこで、実家に見せる写真を選別していく作業が必要となります。

そこでアップロードした写真の中から実家に見せる写真を選別し、公開範囲をFriends&Familyに変更していきます。ブラウザからFlickrにアクセスし、該当の写真を開き、右下にある以下の設定画面からViewing this photoをFamilyからFriends&Familyに変更します。このときFriendsのみにするとFamilyである妻からその写真が見れなくなりますので注意してください。

NewImage

1枚1枚に公開範囲を設定すると何が便利かというと、写真の重複がなくなることです。同じアルバムにアクセスしていても本人にはすべての写真が、FamilyにはFamily公開設定の写真のみが、FriendsにはFriends公開設定の写真のみが見えます。これがアルバムごとに公開範囲を設定する仕様であれば、そのアルバムから写真を厳選して人に見せる用のアルバムを作り直さなければなりません。実は1つの写真は複数のアルバムに含めることができるので実際に同じ写真を何度もアップロードし直す必要はないのですが、それでもアルバムの数は増えていってしまいますので管理が大変になっていくでしょう。

ゲストパスを発行し、実家にそのURLを連絡する

さてここまでで準備は整いました。本来であればここから私の両親がFlickrのアカウントを取得して私のアカウントをフォローし、私がそのアカウントをFriend設定にすれば良いのですが、それほどITリテラシーが高いわけでもない両親にはそれが難しく、また物理的に距離が離れているため私が代わりにその設定をしてあげることもできません。また仮にそれができたとしても、定期的にFlickrにアクセスして私のアカウントにアップしてある新しい写真を探して見に来るのも手間がかかるでしょう。

そのような場合のために、Flickrではゲストパスと呼ばれる仕組みが用意されています。これは、アカウント経由でアクセスする代わりに、Flickrのアカウントを持っていない人に特殊なURLを教えるだけでアクセスが可能となるというものです。Flickrでアルバムを開き、右上の3つのアイコンのうち一番右をクリックすると下図のような画面が開きますので、FriendsをクリックしてADD A GUEST PASSをクリックしましょう。するとURLが発行されますので、そのURLを写真を共有したい人(私の場合実家の両親)にメールすれば、あとはそれをクリックするだけでそのアルバムの中にあるFriends公開設定の写真を全て見ることができます。パスワードも何もなしです。

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セキュリティはどうなのか?

パスワードなしで見れてしまうということは、URLを知っていさえすれば誰にでも見れてしまうということで、抵抗が全くないかといえば嘘になります。しかしURLはアカウントの固有番号(8桁の数字@3桁の英数字)+アルバムごとに発行される6文字のランダムな英数字であり、ブルートフォースによるアタックではなかなか破られるものではないでしょう(どうせ口で伝えることは殆ど無いのだからランダムな英数字部分はもっと長くても良かったとは思いますが)。それに私の場合ゲストパスを発行する写真は人に見られてそれほど困るものでもありません。

また、ゲストパスはこちらからいつでも消去することができます。両親が見終わって、必要な写真を手元に保存したら、ゲストパスを消去してしまえばもう誰にも(そのURLを使っても)アクセスすることはできなくなります。一定期間が経過した後にゲストパスを消去するようにすれば、それほど問題はないのではないでしょうか。それよりも利便性のほうが上回っていると判断したので、ここはゲストパスを使用してみることにしました。両親にとっても、メールのリンクをクリックするだけで写真が見れるのでとても喜んでいます。

ちなみに、ゲストパスの消去の仕方は、SettingからSharing & Extendingタブをクリックし、Guest pass historyをクリックします。するとこれまでに発行したゲストパスのリストが表示されますので、消去したいゲストパスのExpireをクリックすれば完了です。

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ということでFlickr便利です

メールでは一眼レフで撮った高解像度の写真を何枚も送ることは難しいですが、Flickrではアクセスしているデバイスの画面解像度に応じて適切なサイズに圧縮された写真を表示してくれるのでダウンロードに時間がかかりません。また、気に入った写真は(設定次第で)オリジナルの解像度で保存できるので、実家で印刷するときには高解像度のきれいな写真を印刷してもらえます。

すべて英語ということでちょっととっつきにくいところのあるFlickrですが、一度慣れてしまえば簡単です。しかも無料で1TBという太っ腹。私のプライベートアカウントはYahooによる買収の前にプロアカウントに加入していたので、年24.98ドルで容量無制限になっています(しかしまだ400GBほどしか使えていない…)。Flickrを使うことで、写真のバックアップ、妻との共有、実家への連絡と3役をこなすようになりました。今後も使い続けていく予定です。つぶれないでくれ。

それでは、今日もお読みいただきありがとうございました。Capture the MOMENT!