さらばAperture! 3万枚の写真をLightroom 5に移動することにしたのでまとめ

以前、Lightroom 5を購入して、Apertureから一部の厳選した写真をLightroomにも移行しているという記事を書きました。

Lightroomを使い始めました(その1)

2014.12.02

Lightroomを使い始めました(その2)購入と写真のインポートをしてみた

2014.12.31

今回、Apertureを完全に脱却してLightroomに完全移行しましたのでその作業ログと注意点などについてまとめました。

Apertureを脱却してLightroomに移行した3個の理由

Photosの現像機能に絶望した

さてAppleがApertureの販売を終了してPhotosに移行するということは既報の通りです。しかし私はこれまでにApertureを使って写真を管理および現像してきたという経緯から、販売終了後もApertureを使い、ある程度情報が集まった時点でPhotosに移行しようと考えていました。それは、「Photosは(Pagesのように)高品質なアプリを無料で提供することでユーザを獲得するためのAppleの方策である」と考えたからです。ところがいざ蓋を開けてみると、Photosは写真管理機能こそ便利そうではあるものの、肝心の現像機能は大変にお粗末なものであるということが分かりました(レビューを読んだだけで使ったわけではないですが)。Appleはプロやハイアマチュアユーザしか使わない機能はそぎ落として、もっと気軽に(例えばiPhoneだけで)写真を取っているライトユーザを広く取り込む方向にシフトしたようです。

Photosのフォトブックに失望した

Apertureを使い続けたかったもう一つの理由として、フォトブックの作成が有ります。私は毎年その年の写真をまとめたフォトブックを作成して妻にプレゼントしているのですが、Apertureでの作成は非常に直感的に操作が可能で印刷のクオリティーも高かったので気に入っていたのです。毎年「特大」サイズで作成していました。フォトブックの作成を行っているサービスはたくさんありますが、Appleという大企業の提供するサービスを利用することで、少なくとも10年は同じフォーマットでフォトブックが作成できると期待していました。同じフォーマットで作成したほうが本棚に並べた時の見栄えがいいし、経験が蓄積していくことで毎年の作成にかかる作業コストを低減できるというメリットも有ります。

しかし、です。AppleのPhotosのページを見てみると、フォトブックのフォーマットはスクエアのみのようです。これには完全に失望しました。ソフトウェアが変わっても同じフォーマットで作成できるようになぜしてくれなかったのか。Apertureに執着する理由がまた1つ減りました。

(「新しいサイズ」ということは、従来のサイズもそのまま残っていると読めないこともないですが…。どうなんでしょう。)

(2015年10月20日追記:読者の方からコメントで従来のサイズも選べると教えていただきました!ありがとうございます!)

PhotoBook

Apple社ホームページより引用

Lightroomでの管理が結構楽そう

さてLightroomです。もともとLightroomはRAWの現像のために導入したのですが、いざ使ってみると写真の管理機能がかなり便利で、動作も軽かったのです。またスマートプレビューという神機能のおかげで、これまでに撮影した全ての写真(の縮小版)をラップトップで持ち運べるということが分かりました。後述しますが、これはApertureにはない素晴らしい機能です。使ってみるうちに、Lightroomに完全に移行するというのも悪くなさそうだと思うようになりました。まだちゃんと見ていませんが、日本語には対応していないながらもフォトブックの作成モジュールも備えているようです。

Lightroomへの写真の取り込みとコレクションへの登録

Apertureからの写真の書き出しとLightroomへの取込み

ということでLightroomに本格移行することにしたわけですが、まずはApertureから写真を全て移動する必要があります。このやり方は前回記事にしました。

Lightroomを使い始めました(その2)購入と写真のインポートをしてみた

2014.12.31

前回はApertureでレーティング3以上をつけていたものだけを書き出してLightroomに読み込ませていたのですが、今回はApertureに保存している全ての写真を書き出してLighroomに読み込みました。

Lightroomでのコレクションの登録

Lightroomはコレクションという単位で写真をまとめておくことができます。Apertureでいうプロジェクト、Flickrでいうアルバム(旧セット)のようなものです。全ての写真を日付順に並べ、イベント毎のコレクションを作成しました。Apertureとは異なり(Flickrと同じように)、ひとつの写真を複数のコレクションに含めることができるのもLightroomの特長です。

コレクションの名前は、日付(6桁の数字)とイベント名としました。こうすることでコレクションが時系列に並び、検索性が向上します。さらに、年ごとにコレクションを集めたコレクションセット(Apertureには該当なし、Flickrでいうコレクション(複雑ですね))を作成しました。

Lr_collections

こんな感じです。家族を撮ったりした日常系の写真はその年の分をまとめました。上の図では一番上の「120000 日常」がそれです。

レーティング

次にレーティングを行います。Apertureのレーティングを引き継ぐ事もできたのですが、ここは新しく全部の写真を見直してレーティングすることにしました。まずはフラグで粗選びをします。ショートカットは以下のとおり。基本的にはXを押して、不採用のものに除外フラグを付加していきます。

  • Aキー → 採用フラグ
  • Uキー → フラグなし
  • Xキー → 除外フラグ
  • Qキー → 各フラグの切り替え
除外フラグが付いたものをのぞいて写真を表示するには、「ライブラリ→フラグでフィルター→フラグなし写真のみ」と選択すればOKです。さらにレーティングを行っていきます。数字の0,1,2,3,4,5がレーティングの星の数に対応するショートカットになっているので、順にポチポチ適当につけていこうと思います。レーティングのコツは以下の記事に以前書きましたのでぜひご確認ください。

撮影した大量の写真を選別しレーティングするときに使える単純だけど見落としがちなコツ

2014.12.24

データ容量が激減!写真データの外付けHDDへの移動

スマートプレビューとは何か

さて上でちょっと触れたスマートプレビューですが、Lightroom 5から実装された、写真ファイルの実態がローカルディスクになくても写真の編集を可能にする技術です。単なる縮小プレビューではなく、元ファイルと同様に編集可能であるという点が特徴的です。さらに、編集結果は外付けHDDを接続した時に同期し反映することが可能で、ディスク容量が小さいノートパソコンなどをメインに使用しているユーザにとっては大変便利なものとなっています。

Adobe® Photoshop® Lightroom® 5なら、ライブラリモジュールにある外付けHDDを参照した画像でも、より柔軟に編集対応できるようになりました。

スマートプレビューで画像を読み込むと、元の画像ファイルがPC上になくても画像に対して編集を行うことができます。例えば、画像ファイルの入った外付けHDDを外した状態でも作業が可能で、編集内容はHDDを接続した際に元画像に適用されます。

Adobe Photoshop Magazine / 使い方 より引用

写真ファイルを外付けHDDに移動し、新しい位置をLightroomに指定する

さてここまでの作業はローカル(ノートPCのSSDドライブ)に保存した写真データを元にやっていたのですが、選別とレーティングなどが終了したら写真ファイルそのもの(jpgおよびRAWファイル)を外付けHDDに移動し、ローカルの容量を確保しましょう。まずは全ての写真についてスマートプレビューを作成します。カタログへの読み込み時に作成することもできますが、もし作成していなければ、ライブラリモジュールで写真を選んで「ライブラリ→プレビュー→スマートプレビューを生成」を行うと後からでも作成できます。枚数が多いとそれなりに時間がかかるので、寝る前などに開始して気長に待ちましょう。

スマートプレビューを作成したら、いよいよ写真のデータファイルを外付けHDDに移動してしまいましょう。やり方は簡単で、Lightroomが起動していない状態で、写真ファイルを含んだディレクトリをディレクトリごと外付けHDDに移動します。データの配置が変わらないように、ディレクトリごと移動するようにしましょう。ここでは、外付けHDDのルート直下にLightroomというディレクトリを作成し、2011というディレクトリを作成し、その中にローカルの05ディレクトリを移動しました。こうすることで、同じデータ構成が保たれます。

その後Lightroomを起動すると、2011/05ディレクトリがローカルに見つからないため下図のように?マークが付いた状態となります。しかしながら、すでに全ての写真についてスマートプレビューを作成しているため、元の写真が見つからなくても画像を閲覧・編集できる状態です。試しに?マークの付いているディレクトリをクリックしてみると、そこに含まれている写真が全て閲覧でき、同様に編集が可能です。これは、スマートプレビューがローカル(カタログファイルと同じ位置)に作成されているためです。

データを外付けHDDに移動した直後の様子

さてこの状態ではLightroomは05ディレクトリに含まれる写真を見失ったままですので、このディレクトリがどこに移動したか教えてやる必要があります。左ペインの?マークが付いているディレクトリ上で右クリック(Macですので2本指タップ)し、出てきたメニューから「見つからないフォルダーを検索」を選択し、外付けHDD内のディレクトリを指定するとすぐに整合性の確認が行われ、元の写真が外付けHDD内のデータに紐付けられます。

外付けHDDを外してもOK!いつでもどこでも写真の検索・閲覧・選別・編集が可能!

この状態にしておくと、外付けHDDを外した状態でも写真の検索・閲覧・選別・編集などほぼ全ての操作が可能となります。後で外付けHDDを接続すると元のデータにアクセス可能となります。Lightroomは非破壊的編集であり元のデータが変更されないので、このようなことが可能なんでしょうね。いやはや、便利になったものです。

ちなみに、現在までにApertureからLightroomに移行した約13000枚(jpg/raw混合)の総データ容量は約90GBでしたが、スマートプレビューだけだと約8GBになります。なんと10分の1以下です。最近は外付けHDDも安く小さくなっていますので、このような運用方法が現実的になりますよね。ローカルから消すとデータの多重度が1つ減ることになるので、バックアップはお忘れなく。少なくとも2つの外付けHDDに同じデータをコピーしておくことが望ましいです。

(追記)

さらにFlickrへのバックアップ方法を確立しました。

これで簡単バックアップ!LightroomからFlickrに直接アップロードする方法!

2015.04.03

(追記ここまで)