これは直感的!焦点距離から画角を概算する方法を考えた!

こんにちは!突然ですが皆さんは焦点距離と画角の関係を感覚的に掴んでいますか?お気に入りの単焦点を1つ決めて何千枚も撮れば、自然と画角の絶対的な感覚が身に付いてきて、ファインダーを覗かなくてもどれくらいの範囲が写るかがわかってきます。この事についてはいつも興味深く拝読させて頂いているShiologyの塩澤(Shio)先生が以下の記事で書かれています。

1816-091030 絶対画角感 | Shiology

上の例では50mmの焦点距離に固定して10,000枚撮るいうことが推奨されていますが、私は今Sigma 35mm F1.4 HSM artをEOS 5D mark IIIに取り付けて35mmで10,000枚を目指しています(まだまだですし時々他のレンズも使ってしまっているので純粋に上の教えに従ってはいないのですが)。

ファインダーを覗いた時の画角の感覚が「自分の目で見るように」身に付いているといいのですが、シーンに応じて複数のレンズを使い分けなければいけないような場合、最適な焦点距離を瞬時に判断できるかがキモになってきます。そこで今回は、焦点距離から画角をすぐにイメージできる方法をご紹介します!

理論的背景

焦点距離と画角の関係は非常に簡単です。まずは下の図をご覧ください。左側にカメラのセンサーが、右側に被写体が、中央左寄りにレンズが、それぞれ模式的に表されています。実際のレンズには複数のレンズが含まれていますが、この図ではこれらの効果を合算した「仮想のレンズ」を1枚だけ書いています。しばらくはフルサイズセンサーを考えることにしましょう。

FocalLength Angle1

上の図から分かるように、水平画角とは、レンズの中央とセンサーの両端が作る二等辺三角形の頂角に対応します。赤線の部分を上から見てみると下の図のようになります。

FocalLength Angle2

水平画角自体は、底辺が36mm、高さが焦点距離の二等辺三角形の頂角を計算すればすぐにわかります。また同様に垂直画角は底辺が24mm、高さが焦点距離の二等辺三角形の頂角に、対角線画角は底辺が(フルサイズセンサーの対角線の長さである)43.3mm、高さが焦点距離の二等辺三角形の頂角に対応します。

焦点距離から画角を概算するためには

しかし、撮影の現場でこれをすぐに計算することはできません。また「新しいレンズが欲しいなー」なんて考えて色々なレンズを比較検討している時に、使ったことのない焦点距離のレンズの画角を想像することは難しいですよね。

そこで、最初の図の右側の(被写体とレンズが成す)三角形を自分の都合の良い、イメージしやすいものに置き換えて考えてみましょう。こうすることで、センサーの大きさのような実際にイメージしにくいものではなく、日常的に意識しやすい大きさのもので画角を考えることができます。計算が簡単になるように3.6m × 2.4m位のものを考えてみましょう。軽くググってみると、2.4mと言うのは平均的な日本の建築物における天井の高さに対応するそうです。また3.6mというとだいたい大人が5人位横に並んだ状態でしょうか。そこで、下の図のような状態を考えます。

FocalLength Angle3

すると、例えば50mmの焦点距離のレンズで撮影するときの画角というのは、「横に並んだ大人5人を5m離れて見るときの角度」に近いということが分かります。焦点距離が35mmであれば3.5m、85mmであれば8.5m、100mmであれば10mです。逆に言うと、「横に並んだ大人5人を50mmのレンズで画角内に収めるためには5m離れなければいけない」ということですね。パーティ等ならともかく、通常の部屋の中で5m離れるのは結構大変なので、室内撮りだと50mmでもちょっと長いという感覚と対応しています。

APS-Cセンサーの場合には、上の水色の長方形よりも小さい長方形を考えてもいいのですが、フルサイズ換算の焦点距離で同じように計算すれば良いと思います。焦点距離が50mmなら80mm(キヤノンの場合)、つまり8m離れて見た時の画角になるわけです。室内で8mも離れるのはもっと大変なので、これが50mmのレンズはAPS-C機では室内撮りにはちょっと長すぎると言われる理由と言えば納得できる方もいるかもしれません。フルサイズ換算の焦点距離に関しては以下の記事で書きましたのでご存じない方はご確認ください。

【初心者のための写真撮影講座】2. レンズをどうする?

2015.01.14

あとがき

さて自分としては結構気に入っている説明の仕方なのですが、いかがでしたでしょうか。

焦点距離とセンサーサイズの関係と相似な関係を現実にイメージしやすいものとして把握できるならなんでもよかったのですが、センサーサイズのちょうど100倍にすることで焦点距離の100倍が計算しやすくなるので、便利なのではないでしょうか。この感覚が身についてくると、逆に100mmの焦点距離で5mしか離れなければ縦横共に半分、つまり3人分のバストショットくらいにちょうどいい画角になるとすぐにわかります。もちろん概算でしかありませんが、結構便利ですよ。また、これからカメラを始める方に焦点距離と画角の関係を説明するときにも便利かもしれません。いきなり「50mmが標準でそれより長いと望遠、短いと広角」と言われても、距離と画角に線形性が無いのでイメージしにくいですもんね。私も最初はそれで苦労しました。

こんなかんじでゆるく画角感を身につけておきながら、好きな画角で10,000枚とって絶対画角感を身に付けて行きたいと思います。それでは、今日もCapture the MOMENT!