GRにワイコンを装着して換算21mmの超広角を堪能しよう!

こんにちは!今回はGR用のワイコンGW-3を購入したのでレビューしてみたいと思います。私のGR愛については以前以下の記事に書きました。

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2014.12.10

早いものでGRを購入してはや1年と6ヶ月。シャッターは4200回ほど切りました。連射するようなカメラでは無いので当然といえば当然ですが意外と少ないですね。平均すれば月に200-300枚程度なのですが、最近は季節が一巡してマンネリ化してきたこともあり、枚数が顕著に減ってきてしまっています。

今回は、GRに取り付けるワイドコンバージョンレンズGW-3を購入したので作例とともにレビューしてみたいと思います。これは単なるおまけ機能ではありません。結論から言うと、これによってGRが全く別のカメラに生まれ変わりました

GW-3とは何か?

まず最初に、GW-3とはどのようなものかについて説明しておきます。GW-3はRICOH GRおよびGR II用に販売されている純正のワイドコンバージョンレンズです。これを取り付けることによって、35mmフルサイズ換算の焦点距離が28mmという広角のGRレンズが、21mmの超広角となります。たかが7mmと侮るなかれ。水平画角は65.4度から81.2度に広がります。しかも(多くのワイコンがそうであるように)開放F値はF2.8のまま。35mmフルサイズ換算で21mmF2.8のレンズとなります。

さらに嬉しいことに最大撮影倍率が0.20倍から0.27倍に拡大するので、被写体をより大きく撮ることができます。

実はGW-3を購入するかどうかについては、以前B&H(アメリカの大手カメラショップ)のポイントが30ドル分あった時に一度検討した過去があります。

どうしても3000円を使わなければいけないときのカメラグッズ選び

2014.10.27

そのときは「28mmサイコー!GRのコンパクトさを台無しにするワイコンなんて要らない!」なんて思って見送っていたのですが、28mmの画角感にも慣れてきてややマンネリ化していたこと、またちょうど西カリブ海クルーズ旅行に行くことになっていたので風景用の広角レンズが欲しかったということ、という2つの理由から、今回導入に踏み切りました。

注意!GW-3はGH-3を購入しないと取り付けられない

実はGW-3を取り付けるためには、GH-3というフード+アダプタが必要です。Limited editionをご購入の方には最初から付いてきたと思うのですが、これは通常GR(およびGR II)には付属していないシロモノです。しかも、このアダプタ、GW-3にも付属していないため、GW-3を購入するときは、このアダプタGH-3を別途購入する必要があります。

仕方ないこととは言え、写りの良さが評判のGW-3に18,000円かけている一方でただのプラスチック製の筒(後述しますがこのワイコンには電子接点はありません)に5,000円も払わなければならないのはちょっとうーんという感じです。1,500円くらいならまだ我慢できるのですが。

GW-3装着時のルックアンドフィール

今回もB&Hに発注。いつものように、夕方に注文すると翌日帰宅時には届いているというアメリカにしては信じられないスピード感で配送されます。早速開けて取り付けてみました。まずこちらが素の状態のGR(リングは外してあります)。

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レンズのリングを取り外し、GH-3を取り付けます。先述したようにこの製品はアダプターとフードから構成されていて、通常の28mmのカメラとして使用するときにはフードを取り付ける事もできます。使わないと思いますが。

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さてこの状態からフードだけを外した状態がこちら。

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これにGW-3を取り付けます。

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うん。かっこいい(ホコリはすみません。ラバー製なので…。)。ややフロントヘビーになりますが、レンズ部をつかむことができるのでホールディングは圧倒的に良くなります。手ブレも抑えられそう。ワイコンのフードは外すこともできます。このフードはラバー製なのですが、フードをつけているとレンズキャップが付けられないので注意が必要です。このせいで旅行中にレンズキャップを紛失してしまいました。フードはしばらく使ってみて常用するかどうか決めたいと思います。

重量は素の状態のGRが245g、GW-3装着時が455gとなります。かなり重くなりますが一眼レフに超広角F2.8のレンズを付けることを考えればかなり軽量な装備といえるのではないでしょうか。

いざ撮影…その前に設定変更を。

さていざ撮影…と行きたいところですが1点注意があります。先述したようにワイコン及びアダプタに電気接点がないため、GR本体側ではワイコンが接続されていることを認識することができません。そのためワイコンを装着したことを手動で設定する必要があります。メニューからセットアップ→コンバージョンレンズ→WIDEを選択しておきましょう。

かなりイケてないですがワイコンを付け外しする度にこの設定を変更する必要があります。設定し忘れても撮影自体は普通にできますが、EXIFの焦点距離情報が誤ったものになってしまいますので注意してください。コンバージョンレンズをWIDEに設定すると、画面にWIDEと表示されます(INFOを表示している場合)。この設定を忘れてしまうとLightroomからワイコン使用時の写真だけを絞り込んで表示することができなくなってしまいます。私もすでに何回もやらかしています…。

換算21mmという体験

画角

さてここからは作例を何枚か。まずはワイコン装着時(換算焦点距離21mm)と非装着時 (換算焦点距離28mm)の画角を比較してみましょう。三脚を立てての厳密な比較ではありませんが、以下のGIF動画は同じ位置からワイコンありなしで撮影した写真を比較したものです。

AngleComparison

ワイコンを使うとかなり広く写り込みますね。ここまで違うとは思いませんでした。

撮影倍率

次は接写時の撮影倍率の違いを。上がワイコン非装着時、右が装着時です。MFで最短にフォーカスを固定した上で、カメラを前後させて被写体のCanonのCのピントを合わせました。ワイコンを装着するとここまで大きく写せるようになります。GRはAPS-C化に伴ってややマクロが弱くなっているので、ワイコンで更に寄れるようになるのは嬉しいですね。

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パースペクティブと歪曲

超広角で気になるのはパースのつき方です。パースのつき方はアオリ方でかなり変わってきますが、下の例はなるべく水平に撮ってパースが目立たないように撮ったものです。

Without Wide conversion lens2 With wide conversion lens 2

それでもワイコンありの方は、左右の壁がこちらに倒れかかってくるようなパースの付き方がワイコンなしよりも目立ちますね。とはいえ、ワイコンありでも周辺まで直線が直線として写っているのはさすがで、歪曲はほとんど感じられません。

逆光耐性

敢えてド逆光で撮影してみました。太陽の左上と、画面右下にゴーストが出ていますが、悪くないと思います。

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画質

周辺減光こそやや目立ちますが、流れは少なく、画質は悪くありません。特に中央の解像度はワイコンなしの時と遜色ありません。色乗りもワイコンなしのGRと同じ感覚で使用できます。以下の写真のみ、クリックして頂けるとFlickrで大きい写真が見れます。

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重さ・ホールディング

軽量コンパクトというのがGRの良さの一つですので、ワイコンを付けることには多少抵抗もあったのですが、私は比較的手が大きい方なので、ワイコンを付けた方がむしろホールディングがしやすく、重さも全く気になりませんでした。

普段の通勤の時にはワイコンを外していますが、家族でちょっと出かけるときなどはワイコンを付けた状態でショルダーストラップで肩から下げて持ち出し、結局そのままつけっぱなしで全撮影を行うということもよくあります。

補足

写真は示しませんが、使ってみて嬉しい発見だったのは、GRにワイコンを付けると家族3人での自撮りがしやすくなるということです。

右手でGRを持って(このときにGRを上下逆さまにしてシャッターボタンを下にすると撮りやすいです)伸ばした時、3人が入った上で背景も含めることができます。28mmだと顔だけでフレームがいっぱいになってしまいますが、21mmだとちゃんと背景を含めた記念写真にすることができるのです。被写界深度が深くなってピントが合わせやすくなるのもGoodです。

ちなみにGRは上下逆さまにして撮影しても天地をちゃんと修正してくれるので便利です。自撮りなんてほとんどすることは無いのですが(自分一人の自撮りは皆無です)、家族と旅行している時にちょっと撮っておきたいというときに、いちいち三脚を立てたり人に頼んだりするよりは、GRを持った手を伸ばしてラフなフレーミングで撮ってしまえば結構画になる記念写真が残せるので、先日の西カリブ海クルーズでは大活躍しました。

まとめ

換算焦点距離21mmというのは今の自分のシステムでは最も広い画角となり、自分にとっては全く新しい体験です。21mmでの歪曲が気になっていましたが、よく補正されていて気になるほどではありません。どうしても気になる場合には撮影後にLightroomなどで補正することもできますしね。

1点だけ注文を付けるとすれば、やはり電子接点によって着脱を感知できるようにして欲しかったですね。ワイコンを付け外しする度に設定をマニュアルで変更しなければならず、大変手間に感じます。できればアダプタもプラスチックではなく金属製であるとより剛性感が増すのではないでしょうか。

とはいえ、レンズ自体は大変素性の良いものと感じました。なんといっても迫力のある画が撮れます。山に持っていって風景を撮るのも楽しそうですね。最初は食わず嫌いしていましたが、ワイコン購入によってGRの新しい可能性が引き出されたと思うので、GRをお持ちの方にはぜひオススメしたいと思います。それでは、今日もCapture the MOMENT!

ワイドコンバージョンレンズGW-3はこちら。GRもGR IIも共通です。
アダプタGH-3がないとワイコンは取り付けられません。こちらもご一緒に。これもGRとGR IIとで共通です。
私のは初代GRですが、お持ちでない方はこの機会に是非。GR IIの値段もだいぶこなれてきました。