あなたはどれだ?デジカメを買うタイミングに関する3(+1)種類の戦略とは?

みなさんは新しいカメラを買うとき、「もうすぐ新機種が発売されるはずだからそれまで待とうかな」と考えますか?それとも「欲しい時が買い替え時」とばかりに気になった機種はどんどん手に入れる派ですか?

カメラを趣味にしていると、毎月のように新機種が発表されたり、それを牽制するように根拠の乏しい噂が流れてきたり、やっとメーカーからの公式発表がなされたと思って発売日を心待ちにしていたらあっさりと延期されたりと、いろいろな情報に踊らされて疲弊してしまいますよね。そのような状況の中で、カメラの販売価格は(そして自分が今持っているカメラの買取価格も)発売直後からどんどんと下がっていくので、「今すぐ買うべきか、新機種を待つべきか」というジレンマはカメラを更新しようと思っている人なら誰もが感じるものと言えるでしょう。まあそうやって悩んでる時が楽しかったりもするのですが(笑)

今回は、The Online PhotographerにStrategies for Buying Digital Cameras(デジカメを買うための戦略)という興味深い記事が有りましたので、自分の感想を交えつつ紹介したいと思います。当該記事では、カメラを買うときに3つの戦略があるとして、それぞれについて詳しく説明した後、どんな人がその戦略を取るべきかを説いています。

戦略1. 新機種が出たらすぐに買って、半年から1年半ごとに買い換える

この戦略をとれば、常に最新の機種を使うことができます。運が良ければ(そして多くの場合そうなのですが)、新しい機種が発売された直後に乗り換えることで、手持ちのカメラの価値が暴落する前に高く売り抜けることができます。

少し待てば安くなったであろうカメラを発売直後の「ご祝儀価格」で購入することと、そのカメラの価値が使っているうちに「新品」から「中古」に下落することとで金銭的には少し損をしますが、次の新しい機種を買うために手持ちのカメラを売却するときに多くの場合半分くらいは返ってくるので、初期投資こそかかるものの、それ以降に必要な追加料金はそれほど多くなくて済むと思います。

こんな人におすすめ!

新しいものに挑戦することを楽しめる人で、カメラをコロコロと変えることに抵抗のない人。比較的短い期間で買い換えることになるので、その間に使い倒すことのできる人。

戦略2. 発売してから1年後に買って、最低でも3-5年は使う

発売直後のカメラに飛びつく戦略1の人たちを「人柱」にして、ライターによる提灯記事でない公正なレビューが出そろうのを待つことができます。また、初期ロットで見つかった不具合がメーカーによって修正されることもあるなど、より安全にかつ安く買うことができるといえるでしょう。3-5年使うと中古で売る時の価格は非常に低くなってしまいますが、その頃までにはそれでもいいと思えるくらい使い倒すことができます。

また、発売後しばらくしてから買うことによって、新機種に搭載された新機能が本当に使えるものであるかが見えてくるという利点もあります。

こんな人におすすめ!

買い物に対して保守的な人、1つの機種をじっくり使い込みたい人、ちょっと古いカメラでも大丈夫な人。

戦略3. 型落ちの機種を中古または在庫一掃セールで購入する

新機種が出る頃には、発売直後に飛びついて買った人たち(=戦略1の人たち)があまり使い込んでいない旧機種を売りに出し始めるし、量販店も在庫一掃セールを始めます。

価格はそのカメラが新機種だった頃の数分の1に下落します。例えば今だったら、富士フイルムの最新機種X-Pro2は、ボディだけで19万円で売られていますが、1世代前のX-Pro1は、5万円です。X-Pro1だって発売直後の2012年初頭にはX-Pro2と同じくらいの興奮を持って迎えられ、同じ位の価格で売られていたのに。もちろんX-Pro1はX-Pro2と比べればAFが遅いといった問題はありますが、それはあくまでも相対的なもので、風景やちゃんとセットアップして撮影するポートレートなんかには未だに最高の1台といえるでしょう。

このような傾向はX-Proシリーズに限ったことではなく、全てのカメラについて言えます。買うときにすごく安く買えるから、売るときにちょっとでも値がつけば儲けもの。輝かしい最新機種に目をくらませるのではなくて、旧機種にも目を向けることで、高い新機種を衝動的に買ってしまうことへのの対策にもなります。

こんな人におすすめ!

出費を最小限にしたい人。本当の大安売りを好む人。そして最新機種の誘惑に耐えられる人。

おまけ. カメラのための予算を設定する

これは3つの戦略のどれとでも共存できるのですが、可能な範囲で予算を立てて、それを毎年カメラに使っていい額として頭のなかに留めておく、という方法。原文著者は1980-2000年までの間、最初は年3,000ドルを、昇給してからは5,000ドルをフィルム代、現像代、そしてカメラとレンズの更新代に当てることにしていたそうです。一番大好きでやりたいことに使うのだから戻ってこなくても構わないし、そのことを全く後悔していないと述べています。自分が心から楽しめる趣味なんだから、自分が支払える金額の範囲であればいいだろう、と。

こんな人におすすめ!

元記事にはなかったのですが、計画性のある人、定期的に決まった額の収入がある人、使える額が決まっている人はこの戦略が向いていると思います。

まとめ

DSCF0991.jpg

いかがでしたか?私がX-Pro1を入手したのはまさに戦略3に書かれていた通りの経緯からでした。X-Pro2の発表後にX-Pro1の価格が暴落して、しかもXF27mmF2.8とのセットでさらにお得な買い物ができたので悩みに悩んで飛びついたのでした。

今更ながらあえてこのタイミングでFUJIFILMのX-Pro1を購入しました

2016.02.08

一方で、メインカメラであるEOS 5D mark IIIを購入した時は戦略2でした。発売直後に買う経済力がなかったのも有りますが、高い買い物なので慎重に情報を集めて、自分を納得させるとともに、何とか手を出せるところまで価格が下落するのを待ったのです。引用元の記事に書いてあるように1年後でした。そしてこれによって、初期ロットで問題となっていた光漏れなどの対策が施された後のロットを手に入れることができたのです。初期ロットで見つかった問題に対策が施されて、価格の下落が大体下げ止まるところという点で、発売してから1年後と言うのは非常によいタイミングだと思います。

最初に初期投資をして、あとは中古で売り払いながらどんどん新しい機種に更新していくという戦略1も羨ましくは有りますが、今の私がシャッターを切る頻度を考えると、カメラの癖や長所・短所がわかってきて本当に手に馴染んで使いこなせるようになるにはどうしても1年以上はかかりますし、そこからが本当に楽しいところなので、お金があったとしても積極的に採用しようとは思いません。

予算を設定するというアイディアは目新しいものではなくて、いつも頭のなかにあるのですが、それでもいつの間にか「使ってしまってもいいかな」と思っていた額以上に使ってしまっているのがカメラ沼の恐ろしいところ。皆さんが次のカメラを買う時の参考になれば幸いです。